百怪堂2022年4月12日鐘が淵鐘が淵【カネガブチ】 ◯地域 阿蘇郡長陽村下田(現・南阿蘇村河陽) ◯概要 西の宮の祭りの時、祭りの前に神輿を清める為にそこで洗っていたが、ある時そこで神輿を洗い、釣鐘を洗っていたら、そこにズブズブと深く沈んでしまって、どんなにやっても取れなかった。...
百怪堂2022年4月11日狐狸の悪戯狐狸の悪戯【コリノイタズラ】 ◯地域 飽託郡天明村(現・熊本市南区奥古閑町) ◯概要 十町中央の三叉路は、以前から藪があって道路に樹木が覆い被さっており、五町六地蔵付近も藪が茂っていた。 夜遅くに人が通ると、誰もいる気配がないのに竹藪でバラバラと音がする。昔、狐は人が通ると...
百怪堂2022年4月10日アンシンアンシン ◯地域 球磨郡五木村田口 ◯概要 田口には、大きな銀杏の木があり、この根元には石碑が立っている。石碑は丈が高く大きなもので人々はこれを”アンシン”と呼んでいる。 昔、坊主と思われる人が、銀杏の木の根元に穴を掘り生き埋めになった。その時、この人は「三日三晩鐘がなり続...
百怪堂2022年4月9日木山畷の火の玉合戦木山畷の火の玉合戦【キヤマノーテノヒノタマカッセン】 ◯地域 上益城郡益城町木山 ◯概要 木山と赤井の間の畷(あぜ道)にでるという。 赤井城のお宮のところから赤い火の玉がボーっと昇り、「おや」と思い木山の古城を見ると青い火の玉がツツ―と上に昇る。当分はそこで睨み合うように動...
百怪堂2022年4月8日押土岩押土岩【オシドイワ】 ◯地域 阿蘇郡小国町 ◯概要 高さ6m、幅10m、奥行7mの大岩で、これはお手玉をしていた鬼が、明け方逃げ帰る際に落としたものだという。 ◯参考文献 熊本県小学校教育研究会国語部会編『熊本の伝説』「鬼の石あそび」日本標準 1978年1月...
百怪堂2022年4月7日鬼の継石鬼の継石【オニノツギイシ】 ◯地域 阿蘇郡南小国町 ◯概要 (満願寺温泉「志津の宿」ー現代版湯治宿ー公式ホームページより引用) ”鬼の継石”という高さ9mもある大きな岩である。 昔、阿蘇にはあちらこちらに鬼がいて夜になると遊びに出ていた。この岩は鬼どもが石積み遊びをした跡で...
百怪堂2022年4月6日ヤスカロウの火ヤスカロウの火【ヤスカロウノヒ】 ◯地域 八代郡宮原町(現・氷川町宮原) ◯概要 天正元年十月に起こった原田の戦いにて、官軍の猛追から逃げている途中、原田下手の底なし沼にはまり無念の往生を遂げた。里人は悲惨な最期を思い、塚に祠を立ててその冥福を祈った。それが誰かも分からない...
百怪堂2022年4月5日モグラの化け物モグラの化け物【モグラノバケモノ】 ◯地域 人吉市鹿目町 ◯概要 モグラが悪魔になって人をとった。上永野村と下永野村はモグラを祀って、毎年、人身御供のため子供を上げる事になっていた。 宮本武蔵が通りかかると老夫婦が泣いているのが聞こえた。そこで武蔵が訳を聞くと、今日娘をモグ...
百怪堂2022年4月4日ユキゴジョウユキゴジョウ ◯地域 人吉市東漆田町 ◯概要 ユキゴジョウは雪女のことで、雪が降り始めると、どこからかやってきて、吹雪の中をさまよっているのだという。 八代市には同様の怪として“ユキガゴジョ”が伝わっていますが、そちらは雪女とは明言されておらず、雪に潜む怪物とされています。...
百怪堂2022年4月3日白旗の大鯰白旗の大鯰【シラハタノオオナマズ】 ◯地域 上益城郡甲佐町白旗 ◯概要 白旗の山出部落に、身分の高い絶世の美女が住んでいた。村の若者たちはこぞって言い寄ったが相手にされず半ば諦めかけていた。ところがそのうち一人の美男子が娘の家に通っているらしいと噂が立ち始めた。若者たちは驚...