百怪堂2022年5月7日人情淵の大蛇人情淵の大蛇【ニンジョウブチノダイジャ】 ◯地域 球磨郡五木村平野(現・五木村甲) ◯概要 ある家に2人の美しい姉妹がいたがいて、ふたりはある一人の少年を恋慕っていた。しかし、二人は姉妹でありながらそれぞれの姉・妹を恋敵と思う事で悩み苦しみ、時が経つにつれて世間からも非難さ...
百怪堂2022年5月5日狐塚狐塚【キツネヅカ】 ◯地域 熊本市北区植木町投刀塚 ◯概要 夜ある人が塚に耳を当てたら合戦の音がした。 同町には、“米塚”という同様の話が伝わっています。 ◯参考文献 植木町史編纂委員会『植木町史』植木町 1981年
百怪堂2022年5月5日米塚米塚【コメヅカ】 ◯地域 熊本市北区植木町田底慈恩寺 ◯概要 塚に耳を充てたら米を搗く音がするという。 同町には、“狐塚”という同様の話が伝わっています。 ◯参考文献 植木町史編纂委員会『植木町史』植木町 1981年
百怪堂2022年5月4日天狗倒し天狗倒し【テングダオシ】 ◯地域 阿蘇郡小国町 ◯概要 荒い山と大人しい山というものがあり、この荒い山とは夜寝ていると大木が倒れるような大きな音がする。これを天狗倒しと呼び、夜明けに音のした方へ行くと何も起こっていないという。狸の仕業ともいう。 ◯参考文献...
百怪堂2022年5月3日妙見社の駄子石妙見社の駄子石【ミョウケンシャノダゴイシ】 ◯地域 阿蘇郡久木野村中二子石(現・南阿蘇村) ◯概要 からす石とも。氏子の数が増すと石の数も増え、氏子の数が減ると石の数も減るという。『肥後國誌』によれば、この石を社外に持ち出せば祟りがあるという。...
百怪堂2022年5月2日ジュウタリンジュウタリン ◯地域 不明 ◯概要 これは私が子供の頃に祖父母・父に聞かされていたもので、よく「ジュウタリンが来るぞ」と嚇かされていた。 些細不明。 十足りんなのか、そもそも何なのかよくわかりません。父曰く「婆さんから聞かされていた」との事です。...
百怪堂2022年5月1日新墓の幽霊新墓の幽霊【アラハカノユウレイ】 ◯地域 飽託郡銭塘村(現・熊本市南区銭塘町) 旧銭塘列組合村の某墓地に幽霊が出るという噂が流れていた。毎晩12時を過ぎると新墓の四方棺から抜け出るといわれる。白装束で口に火を咥えていると言われた。...
百怪堂2022年4月30日山オジ山オジ【ヤマオジ】 ◯地域 阿蘇郡小国町 ◯概要 山に出る。山男や山姥に類するもの。これはうずくまると膝頭が頭より高くなるという。方々に名のついた山オジがいて猟師と力比べした話などが伝わる。 ◯参考文献 丸山学『九州民俗抄』熊本商科大学民俗学会 1965年
百怪堂2022年4月29日渋江の雷渋江の雷【シブエノカミナリ】 ◯地域 熊本市渋江地区(現・南区中無田町) ◯概要 昔、大きな屋敷がありお姫様の様に美しい娘が居た。広い庭には大きな柿木がありその根元に井戸があった。 ある年の夏、娘が井戸端で行水をしていると、晴天にも関わらず突然雷が鳴り同時に雷が井戸に落ちた...
百怪堂2022年4月28日磯女磯女【イソオンナ】 ◯地域 天草郡深海村(現・天草市深海町) ◯概要 磯女は夜中にトモツナを伝って船に入り込み長い髪の毛を眠っている人の上に被せて、その先で生き血を吸う。吸われた人はあとで死ぬといわれている。 水木しげるが妖怪画として描き、『ゲゲゲの鬼太郎』にも登場している...