渋江の雷【シブエノカミナリ】
◯地域
◯概要
昔、大きな屋敷がありお姫様の様に美しい娘が居た。広い庭には大きな柿木がありその根元に井戸があった。
ある年の夏、娘が井戸端で行水をしていると、晴天にも関わらず突然雷が鳴り同時に雷が井戸に落ちた。
娘は驚き必死で母屋に逃げ、使用人がダグレショウケ(大ざる)を井戸に被せて雷を封じ込めた。すると雷は「あまりにも美しい娘さんの行水に見惚れて落ちた。これからこの地には絶対に落ちない」と必死で救いを求めるので、堅い約束をしてショウケを取った。
雷は謝りながら柿木に飛び移り、登る途中にちぎって食った柿が渋柿だったために「ウァーしぶえー」と言った。そこから渋江の名がついたという。
◯参考文献
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