百怪堂17 時間前若宮さん若宮さん【ワカミヤサン】 ◯地域 牛深市(現・天草市牛深町) ◯概要 池田の防波堤のある山の麓に、四角柱の石碑がある。 これは池田沖で難破して池田の海岸に打ち寄せられた遺体を葬って、その霊を慰めるために大西家が建立した。...
百怪堂3 日前ガゴガゴ ◯地域 熊本県南部 ◯概要 ガゴというのは妖怪や変化に類する化け物および怪物の一般名称である。 「ガゴが出るぞ」と子どもを脅すと、怖がって夜は一歩も外を出なかったという。 八代郡下松求麻村(現・八代市坂本町)では、雪の中にいる怪物として“ ユキガゴジョ...
百怪堂4 日前瓶棺の葛根瓶棺の葛根【カメカンノカッコン】 ◯地域 下益城郡松橋町(現・宇城市) ◯概要 緒方惟義の家老の墓と伝わる桜の大木がある。墓といっても桜があるのみで、墓石は存在しない。 享保18年(1733)貧民がこの桜の根の葛根を掘ると、瓶棺を抱いた葛根があった。貧民がこれを食すとたちま...
百怪堂7 日前黄金の鳥黄金の鳥【オウゴンノトリ】 ◯地域 阿蘇郡波野村(現・阿蘇市) ◯概要 一年の中で正月の朝一度だけ、黄金の鳥が飛んできて、ただ一声なくという。この鳥はなかなか一目につかず、この鳥を見た人は目がくらんで「めくら」になるといわれ、誰ひとり見に行こうとする人はいないという。...
百怪堂11月15日桜が池の大蛇桜が池の大蛇【サクラガイケノダイジャ】 ◯地域 上益城郡山都町 ◯概要 柏村柳から伊勢梶原に通ずる旧道の西方約330メートルに桜がある。現在は水はなく窪地となっている。 昔は池の周囲は桜の木が繁って常時水をたたえており、大蛇が住んでいた。しかもその大蛇は3つの頭であり、持ち...
百怪堂11月14日ひとみごくうひとみごくう ◯地域 肥後ある村 ◯概要 民話『トッペイロクの話』に出る怪物。 肥後のある村に”ひとみごくう”という化物が宮の神になっていた。毎年その村では、若い娘をその宮の神に生贄としてつづらに入れて捧げねば、村の作物に大きな災いがあるというので、仕方なく毎年秋になると...
百怪堂8月17日白く透けるモノ白く透けるモノ ○地域 山鹿市鹿北町岩野 ○概要 ある人が子供の頃の話。 その日はゆーかむレストランの夏祭りがあった。 夕方の薄ぼんやりとした時間になると、友達たちとみんなで肝試しをしようということで、近くを流れるい岩野川沿いを歩いていた。その人は懐中電灯を持っていたが、集...
百怪堂6月22日母ヶ島の怪火母ヶ島の怪火【ホガジマノカイビ】 ◯地域 葦北郡松橋町(現・宇城市松橋町) ◯概要 桓武天皇の延暦年代の始め頃はこの地域一帯は海であった。 この母ヶ島の海に夜な夜な怪火が現れ、里人は恐怖におののいていた。 折柄、この地を訪れた旅層の弉然大師(そうぜんだいし)がこれを聞き、舟...
百怪堂6月15日丹徳坊丹徳坊【タントクボウ】 ◯地域 阿蘇郡黒川村(現・阿蘇市黒川) ◯概要 旧黒川村竹原にある藤谷神社の祭神のこと。 大山祇神といわれ、社の創建年は不明である。 この神社は元阿蘇山三六坊の修験者の山伏や行者が廃寺となったときにここに移住してきたと言われ、この御神体は天狗ともいわ...
百怪堂6月14日とらおかめとらおかめ 〇地域 葦北郡津奈木町 〇概要 子供が泣いたりむづがったりすると、「とらおかめが来るぞ、泣けばいちかまするぞ。」と言って脅かした。この正体は、蜘蛛のお化けだという。 この魔性のものを避けるため、年末にはつるの葉と裏白のヘゴを取る。セチの木を囲炉裏でもやし、つるの...