top of page

母ヶ島の怪火

  • 百怪堂
  • 2024年6月22日
  • 読了時間: 1分

母ヶ島の怪火【ホガジマノカイビ】


◯地域

葦北郡松橋町(現・宇城市松橋町)



◯概要

桓武天皇の延暦年代の始め頃はこの地域一帯は海であった。


この母ヶ島の海に夜な夜な怪火が現れ、里人は恐怖におののいていた。

折柄、この地を訪れた旅層の弉然大師(そうぜんだいし)がこれを聞き、舟に乗って怪火のところに行って見ると、それは巨大な香木であった。

岸に引き上げよく見れば「釈迦形体」の4文字が見える。


弉然は、天台山で修業中、その山に繁る同じ香木を知っているので、この香木は自分押しが波にゆだねて自分に贈ったものだと解し、それから寄田の島で経を誦え、自ら仏像を刻んだ。

毘沙門天37体、不動明王36体、観世音菩薩34体、薬師如来49体、阿弥陀如来18体の計174体を刻み、これを宇土、益城、八代三郡に49院を建立し安置した。豊野寺村の浄水寺もその1つといわれている。

刻んだ破片の「こけら」は山をなし、こけら塚といって大正頃まで残っていたという。

上記の話は『釈迦院縁起』その他による。


原書では、仏像の総数が164となっておりました。仏像数と合計のどちらが正解かは判然としませんが、本サイトでは合計を修正して掲載しています。

◯参考文献

林田憲義 著『松橋町史』松橋町 1964年

最新記事

すべて表示
オトラ

オトラ ◯地域 阿蘇郡小国地方(小国町、南小国町) ◯概要 オトラは赤ん坊のとき大変な泣き虫で手に負えぬ子だった。 「お前のような子はキツネにくれてやるぞ」といって、親が彼女を家の外に押出したところ、そのまま帰って来ず、どうも本当にキツネに育てられた。 全身に毛が生え、皮膚は油紙のようになって、あちこちの村で見かけた人がある。 それでも親の年忌年忌にはゼニサシに一文銭をたくさんさして窓から自分の家

 
 
 
耳なしお地蔵さん

耳なしお地蔵さん【ミミナシオジゾウサン】 ◯地域 板木村(現・球磨郡五木村板木) ◯概要 板木村の鶴崎店の上のところに祀ってある。 耳が痛む時に小さい竹の筒を持って、片方を自分の耳に当て、片方をお地蔵さんの口に当て拝むと、お地蔵さんの息が通って耳の痛みが治るという。 ◯参考文献 金山 正『五家荘の民俗』日本談義社 1955年

 
 
 
若宮さん

若宮さん【ワカミヤサン】 ◯地域 牛深市(現・天草市牛深町) ◯概要 池田の防波堤のある山の麓に、四角柱の石碑がある。 これは池田沖で難破して池田の海岸に打ち寄せられた遺体を葬って、その霊を慰めるために大西家が建立した。...

 
 
 

コメント


bottom of page