百怪堂2022年2月17日銭塘の幽霊銭塘の幽霊【ゼンドモノユウレイ】 ◯伝承地 熊本県熊本郡銭塘村(現・熊本市南区銭塘町) ◯概要 明治の中頃、銭塘村にオコノという美人で貞淑な娘がいた。ある夜、村の若者文太郎に犯され、その後も度々迫られるので、耐え切れず思い余って東塘の木で首を吊って死んだ。それ以来、東塘から...
百怪堂2022年2月16日有馬ヶ淵の大蛇有馬ヶ淵の大蛇【アリマガブチノダイジャ】 〇伝承地 阿蘇郡産山村 〇概要 昔、肥前有馬候の姫は美人で縁談も多かったが一向に首を縦に振らなかった。ついに「妾は人の姿をしているが実は大蛇であり、肥後の国阿蘇山麓の淵に帰らねばなりませぬ」と言って父に別れを告げ、はるばるこの淵まで...
百怪堂2022年2月15日鉄瓶コロガシ鉄瓶コロガシ【テツビンコロガシ】 ◯伝承地 熊本県上益城郡益城町 ◯概要 椿坂の一丁ほど先に赤土坂という切り通しがあり、そこに出たという。詳細は記載されていないが、名称からして鉄瓶が転がって来る怪か。 ◯参考文献 益城町史編さん委員会『益城町史...
百怪堂2022年2月15日トックリころがしトックリころがし【トックリコロガシ】 ◯伝承地 上益城郡益城町 ◯概要 観音さんの西下は、北から南へ坂になっている。観音堂で死んだ白装束の巡礼者の怨念が化けて、ゴロゴロ音を立てて追いかけるように下から上にトラックが転がってくる。 『益城町史...
百怪堂2022年2月15日金火箸金火箸【カナヒバシ】 〇伝承地 上益城郡益城町 〇概要 小池から島田へ行く道に、椿坂という切り通しがあった。そこでは、夜、椿の木の下に赤く焼けた金火箸がぶら下がるという。 益城町史編さん委員会『益城町史 史料・民俗編』熊本県益城町1988年
百怪堂2022年2月14日風神鍾乳洞の女神風神鍾乳洞の女神【フウジンショウニュウドウノメガミ】 〇伝承地 上益城郡御船町 〇概要 御船町にある風神鍾乳洞には女の風の神を祀っている。この女神様は、近くの作の神に、妻にしてくださいと申し込んだが、断られたため、秋になると大風を吹かせて作物を吹き倒すという。洞窟に風神を祀...
百怪堂2022年2月14日轟淵の乙姫轟淵の乙姫【トドロキブチノオトヒメ】 〇伝承地 八代郡泉村(現・八代市泉町) ○概要 昔、和助という美男子がおり、村の女たちの憧れの的であったが、和助は見向きもしなかった。 釣り好きな和助はある日、古屋敷部落にある轟淵に釣りに行った。しかし魚は多くいるものの全然釣れない。日...
百怪堂2022年2月13日蛙岩蛙岩【カエルイワ】 ◯地域 天草郡新和町(現・天草市新和町) ◯概要 昔、大きな蛙の格好をした岩があり、不思議にも東方に死人があるとその岩が東を向き、西方にあると西を向いたという。その後、この岩を割って石垣に使いそこに家を建てた者がいたが、夜眠っていると目に砂が入って擦られ...
百怪堂2022年2月13日たつどんたつどん ◯伝承地 天草郡天草町(現・天草市) ◯概要 福連木の峰の頂上に、龍神様という長丸の平たい石の神が祀ってある。これを”たつどん”と呼び、干ばつの際はこれに水をかけてお祈りすると雨が降るという。 ◯参考文献 熊本県小学校教育研究会国語部会編『熊本の伝説』日本標準...
百怪堂2022年2月13日人に見られて動かなくなった岩人に見られて動かなくなった岩【ヒトニミラレテウゴカナクナッタイワ】 ◯伝承地 天草郡河浦町(現・天草市河浦町) ◯概要 一町田字益田の川にある石で、昔両岸の間を行ったり来たりしていたが、ある時動いているのを見た人が「あ、石が動いている」と言うと、それ以降動かなくなった。...