有馬ヶ淵の大蛇【アリマガブチノダイジャ】
〇伝承地
阿蘇郡産山村
〇概要
昔、肥前有馬候の姫は美人で縁談も多かったが一向に首を縦に振らなかった。ついに「妾は人の姿をしているが実は大蛇であり、肥後の国阿蘇山麓の淵に帰らねばなりませぬ」と言って父に別れを告げ、はるばるこの淵まで来て、嘆き悲しむ供の者と別れて淵に身を投じた。しばらくして、もの凄い大蛇が水面に現れ、また姿を消したという。
有馬ヶ淵は中川の水源で現在は近くにバス停がある。
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牛島盛光編著『肥後の伝説』第一法規出版株式会社 1974年9月
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