キリシタンの鈴の音【キリシタンノスズノネ】
◯地域
◯概要
大江村の末尾之峠という所がある。今は畑になっている。
昔キリスト教が天草に入って来た頃、理由は不明であるが、ある信者が自ら進んで生き埋めになった。その時、「俺が墓の中で鈴を鳴らす、もしその音が止んだら掘り起こしてくれ」と言った。村の人が代わる代わる来てみると、気の底で鈴の音が聞こえる。それが49日間続いてパッタリと止んだ。話の通り、皆が掘り起こしてみると驚いた。確かに生き埋めにした筈だが、影も形も見えない。さては天国に登ったのだろうというので、この不思議な事を目にした大江の人々は熱心な信者になった。
今でもこの塚というのがあり、諸願を聞かれるというので願掛けが非常に多い。
宗教者が自ら生き埋めになり音を鳴らす系のお話。例のごとく、生き埋めになった理由は不明です。
また、同様の話として下記の2件もよかったら是非。
・アンシン(五木村)
・山法師塚(山都町馬見原)近日更新予定
◯参考文献
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