白旗の大鯰【シラハタノオオナマズ】
◯地域
◯概要
白旗の山出部落に、身分の高い絶世の美女が住んでいた。村の若者たちはこぞって言い寄ったが相手にされず半ば諦めかけていた。ところがそのうち一人の美男子が娘の家に通っているらしいと噂が立ち始めた。若者たちは驚き嫉妬して、男が通う道に張り込み、そこを通る男を半殺しにした。するとその日から部落の馬が次々と斃れ始めた。
若者たちはあの晩のことが関係しているのではないかと、現場へ行くと血が点々と続き、池まで繋がっていた。池には大鯰が死んで浮いていた。部落の者はこの鯰の祟りだと恐れ、池あたりにねんごろに葬り、命日にはお祭りをし、以降部落では鯰を一切食わぬようになったという。
◯参考文献
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