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百怪堂

狐狸ヶ原の怪火

狐狸ヶ原の怪火【コリガハラノカイビ】


◯伝承地

水俣市


◯概要

 水俣市袋の冷水山の東一帯を狐狸ヶ原といい、昔は狐狸の棲家であったと言われる。天正十五年(一五八七)豊臣秀吉が征西の折、ここの湧き水の池の辺りに陣を敷き夜警をしていた。すると夜半に怪火が現われ、それから毎晩続いた。睡眠不足となった将兵がよく調べると、その日は狐狸の仕業であったため、石を立て仏像の面をかぶせたところ怪火は出なくなったという。


 

◯参考文献

牛島盛光編著『肥後の伝説』第一法規出版株式会社 1974年9月 

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