キンタダさん
◯伝承地
熊本県八代郡宮原町(現・氷川町)
◯概要
月の明るい晩になると、必ず甲冑を着けた武者が、月毛の馬にまたがり、蹄の音を鳴らして、ホットゲ(宮原小学校東北にある公忠公墓地)の塘を西の方へ駆けていくのを見る。春夏秋冬の月の明るい晩には今でも見るという。上有佐のサッツに奥方の墓があるのでそちらに向かうのであろうと言われている。
キンタダとは、永正11年(1515)に宮原四十余町の地頭で、宮原城主公忠公として、町民に敬愛されていたあった宮原公忠の事である。天法兵道を修め、遺言には「甲冑を体したるまま」とあり、その通り入場したという。
氷川町観光情報サイト『ひかわ観光ナビ』に公忠公奥方の墓の写真が載っておりますのでこちらも是非↓
◯参考文献
八代郡宮原町公民館『宮原の民俗』宮原町公民館1982年3月
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