八つ頭の大亀【ヤツガシラノオオガメ】
◯地域
◯概要
昔、茂賀の浦と呼ばれる大きな湖があり、ここを景行天皇がこのを通られた。
お迎えに出た阿蘇大明神が湖を眺めていると、湖の底から呻き悲しんで泣くような声が聞こえてきた。不思議に思って今の山鹿市鍋田のところを阿蘇大明神が一斬りすると、湖の水が流れ出し、菊池川ができ、平野ができた。
ところが村人が恐れていた、畳百枚ほどある大亀が八つもある頭を持ち上げ、眼をランランと光らせている。これを見た景行天皇と阿蘇大明神は、村人たちと協力して三日三晩かかって退治したという。
その八つの頭を湖の畔に埋め、八つの墓を造り丁重に葬った。
千田八幡宮の前の池の中に八つの島になって今もなお残っている。
◯参考文献
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