変生男子【ヘンセイナンシ】
◯掲載誌
根岸鎮衛『耳嚢』に載る。
◯地域
◯概要
肥後国天草郡大浦村（熊本県天草市有明町大浦）
文化3年寅（1806年）の夏、肥後国天草郡大浦村の嘉左衛門の娘やなが、26歳で男子になった。江戸城殿中の雑談の折にも話題に上がったという。陰戸の肉は幼年時より通常の者とは異なっていたが、年々突き立っていき今や全く男子と変わる所がなく、もっとも性質は柔和で女らしい様子も見えるものの、乳などは通常の男子の様になったという。
◯参考文献
須永朝彦『江戸奇談怪談集』筑摩書房 2012年
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