蛙石【ワクドイシ】
◯地域
◯概要
味取の平尾山の山麓に蛙石(女石)、谷一つ隔てた石塚山に蛙石(男石)と呼ばれる巨石があり、両石の間には悲恋の伝説が伝えられている。
正院長者の娘が、石村長者の若殿と船遊びをしているうちに、恋をしてしまう。煩悩が募るうち、恋しさのあまりに蛙の泳ぐ姿に意を決し、川を泳ぎ渡ろうとする。しかし力尽き川底の藻屑と消え、執着の一年が凝り固まり蛙石と化したという。
一方でそれを見ていた若殿も、悲しみの余り全身の血が止まったのか、蛙石と化した。それ以降、娘の蛙石は夜な夜な石塚山の男石の元へ通うようになったという。
天草市新和町にも“蛙岩(かえるいわ)”という怪異をなす岩の話が伝わります。名前は似ていますが、その内容は全く異なる性質のもので、こちらも面白いので是非。
◯参考文献
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