三つの火の玉【ミッツノヒノタマ】
◯地域
玉名郡南関町
◯概要
能田太郎氏の弟は町で呉服屋をしている。深夜、その家の表2階のガラス窓から、火の玉が3つも出て墓地の方向へ飛んで行ったのを見たという人がおり、町でもっぱらの噂だった。弟はもう4、5年呼吸器を悪くしてぶらぶらしているし、7歳になる一人の甥は病弱な質で、老母はいまだ元気ではあったがもう67歳の老境である。即ち、この3人の魂だろうという。
◯参考文献
民俗学会編著『民俗学.4(6)』能田太郎「「ヒ」の俗信(肥後南ノ関民俗誌)」民族学会1932年6月
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