白糸滝の大蛇【シロイトダキノダイジャ】
◯地域
菊池郡瀬田村(現・菊池郡大津町瀬田)
◯概要
黒川村より落下する高さ60メートルの滝で、百錬の絹が垂れているようであるところからこの名称がついた。
大昔、阿蘇の内牧の東方の小地池に主である大蛇が棲んでいた。水底が浅くなり棲めなくなったので、元禄の初年頃からここの滝壺に移り棲んだといわれている。
滝の下に小さな石の祠があり、この祠の滝神「綿津海神」は、この大蛇を水神として祀ったものである。干天にこの祠に参り祈願すると、たちまち豪雨が降るという伝説がある。
◯参考文献
『管内実態調査書.阿蘇編』熊本県警察本部警務部教養課 1959年
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