top of page

飯盛さん

  • 百怪堂
  • 2022年12月3日
  • 読了時間: 1分

飯盛さん【メシモリサン】


◯地域


◯概要

昔、赤鞘の二本差しの武士から飯盛さんが追いかけられていた。桶屋の家にたどりつき、「自分は追いかけられているから、追っ手に教えてくれるな。その代わり自分の所持品を全部あげるから」と言って与え、飯盛山の8合目くらいのところまで逃げた。

するとすぐ後に武士も桶屋のところに来て、さっきの男の行方を尋ね、これをやると大金を与えた。桶屋はそれに眼がくらんで行方を教えたので、武士は追いかけ、遂には殺した。そして飯盛さんが殺されたとき「あの桶屋は7代とは続かせぬ」と呪った。

桶屋は、最初二人からもらった金で大きな家を建てたが、直ぐに火事で焼けてしまい、次は大風で倒壊し、代も3代限りで滅亡してしまった。

幾年か経ち、いち農夫に夢のお告げがあった。「自分は以前殺されたまま、今に至るまで人に頭を踏まれているから頂上に祀ってくれ」という。そこでその頭を探し出して、頂上に祀った。それが今の飯盛さんの祠である。


◯参考文献

民族学会編『民俗学2(8)』濱田隆一「肥後天草郡一丁田村採訪記(下)」民俗学会 1930年

最新記事

すべて表示
オトラ

オトラ ◯地域 阿蘇郡小国地方(小国町、南小国町) ◯概要 オトラは赤ん坊のとき大変な泣き虫で手に負えぬ子だった。 「お前のような子はキツネにくれてやるぞ」といって、親が彼女を家の外に押出したところ、そのまま帰って来ず、どうも本当にキツネに育てられた。 全身に毛が生え、皮膚は油紙のようになって、あちこちの村で見かけた人がある。 それでも親の年忌年忌にはゼニサシに一文銭をたくさんさして窓から自分の家

 
 
 
耳なしお地蔵さん

耳なしお地蔵さん【ミミナシオジゾウサン】 ◯地域 板木村(現・球磨郡五木村板木) ◯概要 板木村の鶴崎店の上のところに祀ってある。 耳が痛む時に小さい竹の筒を持って、片方を自分の耳に当て、片方をお地蔵さんの口に当て拝むと、お地蔵さんの息が通って耳の痛みが治るという。 ◯参考文献 金山 正『五家荘の民俗』日本談義社 1955年

 
 
 
若宮さん

若宮さん【ワカミヤサン】 ◯地域 牛深市(現・天草市牛深町) ◯概要 池田の防波堤のある山の麓に、四角柱の石碑がある。 これは池田沖で難破して池田の海岸に打ち寄せられた遺体を葬って、その霊を慰めるために大西家が建立した。...

 
 
 

コメント


bottom of page