石堂様の光【セキドウサマノヒカリ】
◯地域
◯概要
文応年間1270年、どこからともなく一人の旅僧が来て、17日間正座をした。僧は里人に「我は行脚の僧である。慈氏の下生を待つ。ここは因縁の地であり留まるべし。」と遺言を残して入寂した。その後7日間土の中から声が響いたという。村人はその奇跡を感じ、石を積み重ねて堂を建てて信仰し、ここを石堂様と呼んだという。
寛永年間の頃、里人の夢に「石堂の墳の宝を掘るべし」というお告げがあった。その翌晩に掘りあて、まさに開こうとするそのとき、その里人の名を呼ぶ声がする。驚いて穴の中を見るが人影はなく、中から1つの光が飛んで出ていき、穴には何もなかったという。
大津町にある水月寺にまつわるお話です。
詳しい経緯はこちら↓
◯参考文献
『管内実態調査書.阿蘇編』熊本県警察本部警務部教養課 1959年
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