首が古くなる地蔵【クビガフルクナルジゾウ】
◯地域
◯概要
軍ヶ浦は、天草氏の先祖漢高祖が天草に渡って来られた時に戦争された頃とも云い、また源平合戦の折、落ちて来た平家方の武士を源氏が追って来て戦のあった所とも云われている。
いつの頃か、軍ヶ浦に住んでいたある人が裏の山に大切な梅の木を育てていた。そして毎年春の始めに良い香りを漂わせていた。
ある時村の役人の子供が梅の花を欲しがって、父の言う事も聞き入れず枝を折り取った。父は怒って子供をその場で殺してしまった。それを村人は憐れんで、その場に供養の地蔵尊を祀ったが、不思議な事にその首が斬られた様にかたがつく。古くなって新しい地蔵様と換えてもすぐに首の辺りが古く傷を受けたようになると言われている。
父親、短気にも程がある。
◯参考文献
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