雷の童子【カミナリノドウジ】
◯地域
◯概要
報恩寺では、寛文13年(1673)の夏、井戸に激しい稲妻と共に雷が落ちたので、住職が法力を以って封じ込めた。
雷は、枯れ井戸の中で必死に救いを求めるので、住職は「私の教えに従うのなら助けてやる」と言った。すると雷は「絶対に服従します」と誓い、童子となり小僧として真面目に寺に勤めた。
それから3年が過ぎ、住職は童子が天に帰る事を許し、喜んだ童子はこれまでの恩に報いるために、姿を雷に変じると俄かに空はかき曇り大地が振動して、枯れていた井戸に清水が湧き出し、雷は昇天したという。
その後、井戸は「雷封じの井戸」と呼ばれ、この井戸水を飲むと様々な病気が治ると評判になった。
そして雷が恩に報いたというので、寺は”報恩寺”と改め、この井戸が壺の形をしていることから”壷井”の名がなずけられ現在の”坪井”になったという。
この報恩寺は現在も坪井の地にあります。
木造十一面観音像を本尊とする曹洞宗寺院で、種田山頭火が得度し、修行した事でも有名です。
また地名の由来については諸説あるようです。
◯参考文献
◯参考サイト
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