角が生えた馬【ツノガハエタウマ】
◯伝承地
◯概要
嵐口部落の百姓が、海岸で牡馬を潮浴びさせ、浜辺に繋いだまま忙しさのあまり忘れ、一晩でそのままにしてしまった。
翌朝行ってみると、馬は産まれるはずのない仔を産んでいた。百姓は世にも珍しい有角の馬の仔を育てようとしたが、間もなく死んだ。角は珍しいというので鋸で引き取っておいた。
この馬の父馬は海に棲む白馬と伝えられる。
初出と思われる濱田隆一『天草島民俗誌』では、3寸5分位の角が1本生えており、その角は、今は鹿児島の何処かに行っているという記述が残される。
熊本のユニコーンです。
◯参考文献
牛島盛光編著『肥後の伝説』第一法規出版株式会社 1974年9月
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