吉ノ池の大蛇【ヨシノイケノダイジャ】
◯地域
◯概要
草部吉見神(彦八井命・国龍神)は健磐龍命の父である神八井耳命(かむやいみみのみこと)の弟にあたる。
吉見神は、その父神武天皇の命令で治保郷を治めることになった。吉見神はこの地方にやって来ると、まず草部の村々に現れる大蛇を退治する事にした。大蛇は吉ノ池に棲み、夜になると作物を荒らしたり、人を傷つけたりしたという。ときには家を壊したりすることもあり、人々は安心して休むことができなかった。勇気ある吉見神は格闘の末、その大蛇を退治した。
傷を負った大蛇が逃げまわった場所を血引原、大蛇の亡骸を焼いて、その灰が残ったといわれる場所が灰原と言い伝えられる。
◯参考文献
高橋佳也 文・坂本福治 絵『阿蘇の昔むかし 白川の民話』建築省立野ダム工事事務所 1999年
Comments