平家婦女の亡霊【ヘイケフジョノボウレイ】
◯地域
◯概要
牧野に京の女郎というところがある。
昔、平家の公卿たちが世を避けたとき、京の婦女たちがこの辺まで彷徨ってきた。婦女たちを追い返すため「山深いところに隠れようと思い、公卿たちはことごとく千滝に身を投げて死んだ。」と言いふらしたので、これを聞いた婦女たちは、恋慕の情を断ち切れず、このあたりで死んでしまったという。
京の女郎付近に女畑というところがあり、この辺には夜半に女が現れ出てくるが、これは平家の婦女の亡霊であるという。
◯参考文献
『管内実態調査書.熊本編』熊本県警察本部警務部教養課 1961年
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