top of page

スグリ藁

  • 百怪堂
  • 2022年12月30日
  • 読了時間: 1分

スグリ藁【スグリワラ】


◯地域



◯概要

昔、平井村の上人原(ショウニンバル)に、スグリ藁という狐がいた。スグリ藁に化けるのが一番得意だったのでこの名で呼ばれた。


ある時、寺の坊さんが上人原に仏さんの花を採りに行った。ちょうど長洲の魚売りが関の町へ行くのにここを通りかかった。立派な和尚さんが歩いているのを見ると「スグリ藁が今日は和尚さんに化けているんだな」と思い、魚籠から鯛を1匹とって、和尚さんの方に投げた。それからここの原を上人原というようになった。


この狐の名前の由来となった「スグリ藁」の説明が、能田太郎によって以下のように加えられている。


“スグリ藁とは藁の外皮を除いたもので稲扱ぎの後、これを干すため、田の畦に立て比べて置く。”

藁すぐりという農具を用いて、選別した藁のこと。これに化けるのが上手だったというのは、地味というかなんというか。


◯参考文献

能田太郎「玉名郡昔話🉁」『昔話研究⑷』民間伝承の会 1935年

最新記事

すべて表示
オトラ

オトラ ◯地域 阿蘇郡小国地方(小国町、南小国町) ◯概要 オトラは赤ん坊のとき大変な泣き虫で手に負えぬ子だった。 「お前のような子はキツネにくれてやるぞ」といって、親が彼女を家の外に押出したところ、そのまま帰って来ず、どうも本当にキツネに育てられた。 全身に毛が生え、皮膚は油紙のようになって、あちこちの村で見かけた人がある。 それでも親の年忌年忌にはゼニサシに一文銭をたくさんさして窓から自分の家

 
 
 
耳なしお地蔵さん

耳なしお地蔵さん【ミミナシオジゾウサン】 ◯地域 板木村(現・球磨郡五木村板木) ◯概要 板木村の鶴崎店の上のところに祀ってある。 耳が痛む時に小さい竹の筒を持って、片方を自分の耳に当て、片方をお地蔵さんの口に当て拝むと、お地蔵さんの息が通って耳の痛みが治るという。 ◯参考文献 金山 正『五家荘の民俗』日本談義社 1955年

 
 
 
若宮さん

若宮さん【ワカミヤサン】 ◯地域 牛深市(現・天草市牛深町) ◯概要 池田の防波堤のある山の麓に、四角柱の石碑がある。 これは池田沖で難破して池田の海岸に打ち寄せられた遺体を葬って、その霊を慰めるために大西家が建立した。...

 
 
 

コメント


bottom of page