丸焼きにする火玉【マルヤキニスルヒノタマ】
◯地域
◯概要
昔、肥前の人が鬼池村に漁に出た。他国人だと言うので鬼池こ人々が集まって、肥前の男を散々な目に遭わせた。それが元で病気になって死んでしまった。それから毎晩大きな火玉が鬼池に飛んできた。
ある晩、その火玉がときわの藪の中に入ったと思ったら、忽ち火事になって村の家々まで燃え上がってきた。村の人達が驚いて消防に努めたが、水を掛けても掛けても消えずに、とうとう全焼になってしまった。村では「これは全くかの漁師の怨霊の仕業だ。またこんな目に遭っては大変だ」というので、以前漁師を虐めた場所に地蔵様を建て、毎年一回冬にその霊を弔う事にしたという。
◯参考文献
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