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百怪堂

鬼の材石

鬼の材石【オニノザイセキ】


◯伝承地


◯概要

   (水俣市公式ホームページより引用)



水俣市場の児温泉から三キロメートル程山に入ったところに、高さ約三〇メートルの大滝があり、そのたもとにある六角柱状の巨岩は鬼の材石と呼ばれている。


大昔ここに鬼が棲もうとして神様に許してほしいと頼んだ。神様は鬼が棲むと人間が困ると思われ、一案を考え、夜が明けぬうちに造ることを条件に出された。鬼たちが懸命の努力で夜明け前に家ができそうになった。そこで困った神様は、現場近くで"タカンバッチョ"(竹の皮の笠)をバタバタ叩いて「コケコッコー」と鶏のまねをされたので「しまった、夜が明けた」といって鬼どもは建築半ばで逃げ出したという。


水俣市公式ホームページでは


鬼たちは、一番鶏が鳴いたものと思い込み、残念そうに桜野上場の方へと引き揚げて行ったが、桜野上場の方から見下ろすと大滝の方はまだ暗闇の中だったので、鬼の大将は「さては騙されたか」と腹を立て、道端の大石を力いっぱい拳骨で突いたので、その大石には穴があいた。大石は今も道端に残っているという。


との説明が加えられている。

 

先日の“鬼が掘った谷”に類する話です。


『肥後の伝説』と水俣市の公式ホームページでは、話のニュアンスが少し変わっています。


水俣市のホームページは『水俣史 民族・人物編』からの抜粋の様です。私、恥ずかしながらこの書籍は未読です。文と写真は水俣市のホームページから引用させて頂きました。

手に入り次第、情報を追加させていただきます。


 

◯参考文献

水俣市公式ホームページ.「みなまたの民話「鬼の材石」」. https://www.city.minamata.lg.jp/kiji003875/index.html ,(参照2022-3-27)

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