雨カ池【アメガイケ】
◯地域
永水村(現・阿蘇市永水)
◯概要
永水村赤水部落三叉路から西方300メートル黒川左岸の水田の中にある池。
周囲わずか40メートル位の小池で、水は濁り泥土深く、この地域の人は底無しと呼んでいる。
伝説では、阿蘇大明神が石を的として阿蘇山上から弓を引いたときはずれ矢が落ちた跡といわれ、もしこの池の水を汚したり魚を獲ったりすれば、必ずその家に祟りがあると伝えられる。
享保7年には、中路氏の先祖がこの池の鮒を釣り帰る途中、後ろから「鮒を返せ」という声がするので、魚籠を見ると、中には一匹も残らずいなくなっていた。また腹痛を起こし、一命ないところを姉が身代わりとなって死亡したという。
現在は、池畔に小祠を建ててその祟りを鎮めている。
肥後版“置いてけ堀”
◯参考文献
『管内実態調査書.阿蘇編』熊本県警察本部警務部教養課 1959年
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