蛇石様【ヘビイシサマ】
◯地域
永水村(現・阿蘇市永水)
◯概要
豊肥線赤水駅から東方約500メートルの永葉山にある岩に、昔から約2000年ほど年を経た蛇が生息していると言い伝えられ、今なお蛇石様と言って集落民や他村民から信仰されている。
その昔、阿蘇大明神が下野の牧狩りの際、この石に馬の手綱をつないだところ、突然馬が暴れたことで手綱が切れ、石の割れ目に残った。それが蛇の姿となり今日まで生きているという。
この蛇は四節に姿を現し、餌の取り次ぎは「ムカデ」がするとのこと。またこの蛇に一心に祈願し成功した者、蛇の祟りで腹痛を起こした者など多数あり不思議な蛇であると伝えられる。
◯参考文献
『管内実態調査書.阿蘇編』熊本県警察本部警務部教養課 1959年
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