砂原の生き仏【スナハラノイキボトケ】
◯地域
◯概要
砂原町のバス通り四つ角のスーパー裏に薬師堂がある。昔この薬師堂を他の場所に移して堂の跡を田圃にした。ところが、穂の成長が他の田圃の半分以下で、収穫時になっても穂が実らず不思議に思っていた。
ある日、田の持ち主と村役たち三人で田圃を見に来て堂の前を通ると、急に足が重くなり歩けなくなった。三人が不思議に思いながら堂で一休みしようとすると突然堂がグラグラと揺れ出した。「地震だ」と大声で叫び飛び出したが、外は何事もないので堂に戻った。
ところが火の気もないのに薬師像が真っ赤になっているので驚き、三人は急病になり倒れた。それを知った村では大変な騒ぎとなり、これは薬師堂を移した祟りだと堂を基の位置に戻したところ、その後何事もなくなったという。
◯参考文献
※リンク先の国会図書館では本書の出版社は角川となっておりますが、本サイトでは私が手に取った日本標準版で記載しております。
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