産女の子だかしゅ【ウブメノコダカシュ】
〇伝承地
熊本県上益城郡益城町広崎
〇概要
禅王寺の観音さんの下の道を夜通ると、緋の袴を履いた白衣の神女が現れて、「うぶめの子だがしゅ」と泣き縋るという。絶世の美女で仏に仕えるこの寺の少女が妊娠し、子を産んだが、世間体を恥じて親子心中した。それが化けて「産女の子だがしゅ」になったという。
〇コメント
産女に類する怪は熊本にも存在していたんですね。
この神女とは、辞書を引けば、女性の神・天女のことと出ます。
巫女の様な意味で用いた誤謬なのか、それとも意味通り寺の少女が天女または女神となり泣きすがる怪異なのかは分かりません。
私に知識がないだけなのかな。
どなたかご教授頂ければ幸いです。
〇参考文献
木本寅善『郷土史 広崎』広崎老人クラブ 1981年4月
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