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御辛労池の主

  • 百怪堂
  • 2022年7月10日
  • 読了時間: 1分

御辛労池の主【ゴシンロウイケノヌシ】


◯地域



◯概要

八幡村山間の草道の側に小池がある。享保年間8月1日、ある農夫が鮒やどじょうなどを獲ろうと、土手を落とし、池を干そうとしたが容易には減らない。大勢を呼び、汲み流しても水は尽きなかった。

黄昏になり水底から怪しい形の人が現れ「各御辛労なり」と言って忽ち消え、それと共に再び池に水が溜まった。それを見た農夫たちは肝を潰して驚き走り去った。

それ以降、御辛労池と呼びこの池の魚を獲らなくなったという。



◯参考文献

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