百怪堂2022年5月30日一口泣き一口泣き【ヒトクチナキ】◯地域飽託郡天明村(現・熊本市南区奥古閑町)◯概要 六丁と荒木の中程にお腰ごめ橋という橋がある。昔、朝方某女が下履きを剝ぎ取られたまま死んでいるのが発見された。それ以降、十二時過ぎになると、悪寒が背筋をゾクゾクとさせたあと、どこからともなく一口限りの女の悲鳴が聞こえるという。それは、締め付けられた咽喉から、絶え絶えに足掻きの声であるという。 ◯参考文献小山正『天明村史』小山正 1961年
一口泣き【ヒトクチナキ】◯地域飽託郡天明村(現・熊本市南区奥古閑町)◯概要 六丁と荒木の中程にお腰ごめ橋という橋がある。昔、朝方某女が下履きを剝ぎ取られたまま死んでいるのが発見された。それ以降、十二時過ぎになると、悪寒が背筋をゾクゾクとさせたあと、どこからともなく一口限りの女の悲鳴が聞こえるという。それは、締め付けられた咽喉から、絶え絶えに足掻きの声であるという。 ◯参考文献小山正『天明村史』小山正 1961年
若宮さん若宮さん【ワカミヤサン】 ◯地域 牛深市(現・天草市牛深町) ◯概要 池田の防波堤のある山の麓に、四角柱の石碑がある。 これは池田沖で難破して池田の海岸に打ち寄せられた遺体を葬って、その霊を慰めるために大西家が建立した。...
瓶棺の葛根瓶棺の葛根【カメカンノカッコン】 ◯地域 下益城郡松橋町(現・宇城市) ◯概要 緒方惟義の家老の墓と伝わる桜の大木がある。墓といっても桜があるのみで、墓石は存在しない。 享保18年(1733)貧民がこの桜の根の葛根を掘ると、瓶棺を抱いた葛根があった。貧民がこれを食すとたちま...
黄金の鳥黄金の鳥【オウゴンノトリ】 ◯地域 阿蘇郡波野村(現・阿蘇市) ◯概要 一年の中で正月の朝一度だけ、黄金の鳥が飛んできて、ただ一声なくという。この鳥はなかなか一目につかず、この鳥を見た人は目がくらんで「めくら」になるといわれ、誰ひとり見に行こうとする人はいないという。...
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