赤子淵【アカゴブチ】
◯伝承地
熊本県八代郡坂本村(現・八代市)
◯概要
百済来字川岳の瀬戸石の明神谷にある直径十メートル程の縁である。
昔、気違い女が赤子を抱えてここを通る時、急に泣き出した赤子の声にたまりかねて赤子をこの淵に投げ込んだ。その後夏になると瀬戸石部落の赤子がほとんど伝染病に罹るので、これは淵に投げ込まれた赤子の祟りだといい、早速淵に祠を建てて供養すると、疫病はなくなり、以来赤子淵と言われるようになったという。
◯参考文献
牛島盛光編著『肥後の伝説』第一法規出版株式会社 1974年9月
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